
この記事でわかること
- 円安局面でも得を狙える“買い時”ロジック
- 2025年ブランド別値上げカレンダーと価格動向
- 国内/海外で本当にお得になる購入シナリオ
- VAT還付・外商優待・マルチカレンシーカード活用術
- 円高反転リスクに備えるリセール戦略
1. なぜ円安=“買い控え”とは限らないのか?
- 円160円台(対ドル)で推移する歴史的円安──2025年7月時点でドル円は**¥160近辺**と35年ぶりの弱さを記録 GoConnect
- 一方、春先には一時**¥145台**まで戻す局面もあり、短期的な為替変動が激しい AInvest
- ラグジュアリーブランドの日本国内価格は「為替×原材料コスト×グローバル価格調整」の複合で決まり、為替が即座に反映されるわけではない
- したがって**「値上げ発表→施行までの猶予」こそ最大の買い時**となる
2. 2025年 主要ブランド値上げカレンダー
月 | ブランド | 平均値上げ率 | 為替反映ラグ | 買い時ポイント |
---|---|---|---|---|
1月 | シャネル | +5〜10% | 約1か月 | 改定告知から7〜10日間で駆け込み Luxury Evermore |
3月 | ブルガリ | +8%(予定) | 約3週間 | WG/セルペンティは2月末まで |
4月 | VCA | +5〜14%(実施) | 約2週間 | 3月末の“旧価格在庫”が狙い目 |
5月 | カルティエ | +10%前後(実施) | 約10日 | LOVEスモールは4月中の予約必須 Luxury Hedge |
7月 | ブシュロン | +5〜6%(予定) | 約2週間 | 6月中に幅広Quatreを確保 |
3. 円安下でも「買い勝ち」できる3シナリオ
- 国内ブティック×値上げラグ狙い
- 為替の影響が反映される前に改定告知〜施行までの“10日黄金期”で指名買い
- 外商カードで最大10%ポイントを乗せれば為替差を相殺
- 欧州VAT還付+マルチカレンシー決済
- EUR/JPYが¥175の場合でも、欧州VAT 19〜20%還付+ブランド横断価格差で最大実質15%前後の割引
- ただし英国はVAT還付廃止なのでロンドン経由は割高 ザ・タイムズ
- リユース市場で“旧価格+為替反映前”在庫を拾う
- 値上げ後1〜2か月でリセール価格が一段高になる傾向
- シャネルClassic Flapは前年比+86%の実績もあり、早めの仕入れ→年末売却で差益を狙える amyodell.substack.com
4. 実践! 円安時代の購入チェックリスト
項目 | ベストプラクティス |
---|---|
為替レート | ドル円160/ユーロ円175を“赤信号ライン”に設定し、155/170を割ったら海外購入を検討 |
価格アラート | 公式アプリ・外商担当からの“プライスアジャスト通知”を即時キャッチ |
支払手段 | マルチカレンシーカード(Wise, Revolut等)で為替手数料<1%を死守 |
VAT手続き | EU→空港の電子化Easy Tax Freeを活用、書類不備で還付漏れを防止 |
保管&保険 | 円高反転に備え、付属品フルセット+動産保険でリセール価値を維持 |
5. 円高反転リスクと“出口戦略”
- 円高=海外プレミア価格の縮小
- 逆に国内定価はすぐには下がらないため、「円高局面で海外売却→円転」で為替益+キャピタルゲインの二重取りが可能
- 買取プラットフォームはThe RealReal(米)=ドル建て、Vestiaire Collective(EU)=ユーロ建てを使い分けると為替ヘッジになる
6. 2025年 注目トレンド & マーケットインサイト
トレンド | 内容 |
---|---|
“マイクロ投資ジュエリー”旋風 | LOVEスモール/Lockナローなど小型ハイリセールモデルが円安下でも回転率◎ AInvestWise |
チタン×セラミック素材の台頭 | 為替より素材コスト比率が低く値上げ幅も抑制=円安時の狙い目 |
VAT制度再編 | 日本は2026年から空港一括還付へ移行予定、海外旅行での国内買いも視野に グローバルブルー |
7. まとめ ─ 円安でも“買い時”は自分で作れる
- 値上げ告知〜施行の10日間が国内最強の買い場
- 海外購入はVAT還付+カード為替手数料を天秤にかけて“実質コスト”で判断
- 買った瞬間から出口=リセールを設計し、円高反転局面でも利益確定できるポジションを取る
結論:円160時代でも、正確な値上げスケジュール×為替ライン×リセール戦略を組み合わせれば“円安負け”は回避できる。
今年も賢くラグジュアリーを手に入れ、円高・円安どちらに振れても資産価値を守りましょう!
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